クリティカルチェーン(CCPM)を読んでみた(やってみた)
久しぶりの書評。いまさら次郎ですが10年前の本、クリティカルチェーンを読んでみた。きっかけは自分の会社のプロジェクトで別のPMのひとから教えてもらい、一部導入(めっちゃ一部)してみて一定の成果があったので改めて勉強したいと思い、以下の原典からあたってみた。
クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
- 作者: エリヤフゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2003/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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目次
- やったこと
- 読んでみて
- これからやること
やったこと
バッファ管理を変えてみた
これまでは、今までのPJの実績や個人の経験で細分化した各タスクの工数を見積もり→バッファを載せて管理見積もりをしていた
直近のPJでは、各タスクをバッファなしで見積もり、バッファをまとめて【PJ全体のバッファとした】
良かった事
もともと見積もりはぶれる事をメンバで合意しているから、一タスクの遅れに一喜一憂する事がなくなった!(即スケジュールやWBSを見なおす必要がなくなった)
おそらく納期まで工数はのびるの法則があるから、各タスクが早く終わっても前倒さない夏休み症候群がなくなるから
特定の手法などを使うと改善が行いやすい。失敗しても、成功しても振り返りがやりやすい。
読んでみて
- PJの遅延は機会損失につながることから、早く終わらせることは価値がある
- スケジュールを間に合わせる!という事にフォーカスするのは自社開発のサービスには相性がいい
- バッファは個々人によって見積もられる、さらにマネージャーに足される。こうやって作られる。
- クリティカルパス等のボトルネックに注力する(集中できる)
- 人間の心理をPJには加味できることがわかった
- ボトルネックとは制約条件の事。制約条件に如何にフォーカスするかが分かった
- 時間を金で買う。これは現在のビジネスでは必須の考え方だなと。サラリーマン思考に反省
- TOCの思考そのものをもっと学びたいなと思った
- 各バッファが食われるアラートに注目する